自由設計と高性能が魅力。注文住宅が今も選ばれる3つの理由
住宅を購入する際、「注文住宅」「分譲住宅」「中古住宅」など、さまざまな選択肢があります。中でも、建物の仕様や間取りを自由に設計できる「注文住宅」は、平均購入資金が6,000万円を超え、他の住宅取得方法に比べて圧倒的に高額です。
それでも多くの人が注文住宅を選ぶのはなぜなのでしょうか?
今回は、最新の住宅市場調査データをもとに、注文住宅が今なお人気を集める理由や、子育て世帯・老後を見据えたニーズとの関係性などを深掘りしていきます。
注文住宅取得世帯の住宅購入資金は最高額:なぜ「注文住宅」に集中するのか?
国土交通省が2024年度(2023年4月~2024年3月)に実施した「令和6年度住宅市場動向調査」によると、住宅取得資金(購入+建築+リフォーム費用)は注文住宅取得世帯が平均6,188万円と最も高額でした。以下に主要な世帯比較データを整理します。
平均購入資金:注文住宅6,188万円 > 分譲集合住宅4,679万円 > 分譲戸建住宅4,541万円
中央値でも同様:注文住宅5,030万円 > 分譲集合住宅4,500万円 > 分譲戸建住宅4,100万円
耐久財への支出も注文取得世帯が159万円と最多(分譲戸建152万円、分譲集合133万円)
これほど注文住宅の購入費が高い背景には、住宅本体だけでなくオプションや追加設備への支出も含まれている点が大きいです。
注文住宅が選ばれる本質的な理由:3つの視点から深掘り
1. 自由設計への強いニーズ(間取り・仕様・性能)
PR TIMESが行ったアンケートでは、注文住宅購入者の64%が「間取り・プラン」にこだわり、51%が耐震性、42%が断熱・気密性能を重視。
さらに、77人中64人が「自分好みにできるから」と回答するなど、カスタマイズ性の高さが最大の魅力です。
注文住宅取得者の96%が「建てて良かった」と回答した調査では、「理想の住まいを叶えた」「収納や動線など家族仕様にできた」など満足度が非常に高く、資金を投じる価値を感じていることが明白です。
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2. 信頼できる業者との契約が意思決定を後押し
商品の実体がない注文住宅では「メーカーや不動産会社への信頼」が鍵になります。
実際に、約半数(49.4%)が「信頼できるハウスメーカーだから選んだ」と回答しておりり、資金負担に見合う安心感が不可欠です。
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3. 高まる建築コストと性能への投資意識
建築資材の円安・輸入材高騰、国内人件費の上昇によって住宅価格は急上昇しています 。
また、省エネ義務化もコストアップ要因。だからこそ、安くて質の劣る住宅よりも、一度投資して高性能住宅を選ぶほうが長期的には経済的と判断する傾向が高まっています。
国交省調査では、注文住宅世帯の57.3%が「認定長期優良住宅」を選び、15.2%が「ZEH水準省エネ住宅」を選択。これは快適・安心を重視する時代精神を反映しています。
帯構成との関係性:子育て世帯にも人気
帯構成との関係性:子育て世帯にも人気
注文住宅取得世帯の51%、分譲戸建世帯の65%は子育て世帯で、一方既存住宅取得は少数派。子どもの成長とともに「広さ」「間取り」「遊べる庭」など、家族仕様への最適化ニーズが強く表れています。
また、「老後を見据えた住宅選び」(平屋選択)も進んでおり、全体の66.8%が「老後も暮らしやすい設計」を理由に平屋を選ぶなど世代間のライフ対応力も強化のトレンド。
注文住宅人気の本質
1. 自由な設計・仕様選択 → 家族に最適な住まいが叶う
2. 信頼できる業者との契約→ コストに見合う安心感
3. 高性能住宅重視へ → 長期的なコストパフォーマンスを意識
4. 子育て・老後対応 → 生活ステージにフィット
これらの要素が重なった結果として、「注文住宅」が圧倒的資金を投入される選択肢になっています。
住宅コストの見積もり:性能や仕様別の価格比較を実施
メーカー選び:実績・アフターケアの信頼性を重視
性能を最重視:ZEH・長期優良住宅へのニーズは今後も高まる
自分たち仕様の見直し:ライフステージに合った間取りや設備をプランに反映
今後の住宅市場への影響と展望
着工世帯数の減少:建築費高騰と少子高齢化で新設戸建ての着工は減少傾向
注文住宅購入の高コスト化:価格上昇を理由に「妥協した項目」が7割以上に及ぶ一方、性能妥協は4割程度に留まる。コストをかけても性能には妥協しない消費者意識が明確
子育て・老後住宅としての需要継続:家族のステージ変化に応じて自由設計できる注文住宅は、今後も主要選択肢となる見込み
・最後に
注文住宅は単なる「家」ではなく、**家族が長く安心・快適に暮らせる場**を実現するための投資です。資金面では負担が大きくとも、「自分たちの暮らしを定義する家」を作ることで得られる安心感や満足度は計り知れません。
これから家づくりを始める方にとって、本記事が「何に予算をかけ、どこで妥協するべきか」を考えるヒントになれば幸いです。
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