つけっぱなしは得か損か?エアコン24時間稼働で見える暮らしの工夫
夏の熱中症対策とエアコンの使い方 ― 24時間稼働は本当に正解?
日本の夏は年々暑さが厳しくなり、家庭内での熱中症リスクが大きな問題となっています。
三菱地所ホーム株式会社が9月5日に発表した「家庭内の熱中症リスクとエアコンの使用による冷房ストレス」に関する調査(30〜60代の男女1,025人対象)では、多くの家庭が夏の過ごし方に悩んでいる実態が浮き彫りになりました。
今回はその調査結果を紹介するとともに、「エアコンを24時間つけっぱなしにした場合の影響」についても解説します。
エアコンがないエリアの暑さ対策
室内で暑さを感じる場所は?
調査では「夏に室温が高くなると感じる場所」を質問。その結果、
1位:リビング(48.9%)
2位:寝室(43.5%)
3位:トイレ(41.9%)
となり、生活時間の長い空間が上位を占めました。特にトイレのような短時間利用の空間でも「暑い」と感じる人が多いのは意外かもしれません。
窓が小さい、換気がしづらいといった構造的な理由も影響していると考えられます。
・エアコンがないエリアの暑さ対策
リビングや寝室にはエアコンを設置している家庭が多いものの、それ以外の場所では冷房設備がないケースもあります。その際の対策としては、
・ポータブルファン・扇風機の使用(39.4%)
・特に対策していない(32.9%)
・自然風を通す(28.8%)
という結果に。
注目すべきは「特に対策していない」と答えた人の中でも約8割が「家庭内の熱中症対策はできている」と感じていた点です。
実際には高齢者や子どもがいる家庭では、過信せず積極的な暑さ対策が必要と言えるでしょう。
エアコンの稼働状況 ― 24時間つけっぱなしが多数派に
調査によると、エアコンの稼働方法で最も多かったのは「24時間稼働」(55.8%)。次いで「夜間だけ止める」(26.6%)、「昼間だけ止める」(17.6%)でした。
「昼夜どちらかで止める」理由としては、
・電気代が気になる(63.8%)
・冷えすぎで体調を崩す(30.5%)
・自然な風や換気を重視したい(26.5%)
・冷房の風が体に合わない(18.8%)
といった声が挙がっています。
反対にエアコン利用時の不快感を感じる方もいるみたいです。
エアコン使用に関して不快な点を質問したところ、
* 特に不快を感じない(35.5%)
* 乾燥で喉や肌がつらい(24.8%)
* 夜間に冷えすぎて目が覚める(24.4%)
* 風が体に当たって寝づらい(18.2%)
という結果になりました。快適さを守るためには、風向きの調整や加湿器の併用が有効です。
エアコンの稼働状況 ― 24時間つけっぱなしが多数派に
「エアコンはこまめに消すより、つけっぱなしの方が電気代が安い」と耳にしたことがある方も多いでしょう。実際、環境や使い方によっては24時間稼働の方が効率的な場合があります。ただし、メリットとデメリットを理解することが大切です。
・メリット
1. 室温が安定する
暑さで体調を崩しにくく、熱中症予防に効果的。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では安全性が高まります。
2. 電力効率の向上
エアコンは起動時に最も電力を消費します。つけたり消したりを繰り返すより、一定温度で運転し続ける方が消費電力が少なくなるケースがあります。
3. 睡眠の質向上
夜間の室温変動が少ないため、眠りやすくなります。
・デメリット
1. 電気代の増加
新機種で効率運転しても、外気温が高い日が続けば消費電力は大きくなります。電気代が心配な家庭では家計に負担となることも。
2. 体調への影響
長時間冷風を浴び続けると、体が冷えすぎたり乾燥によって喉・肌トラブルが起きやすくなります。
3. 機器への負荷
常に稼働させることで内部の部品寿命が短くなる可能性も。定期的なフィルター清掃やメンテナンスが必須です。
快適に使うためのポイント
設定温度は27〜28℃程度にし、サーキュレーターや扇風機を併用して空気を循環させる。
除湿モードを活用し、湿度を下げて体感温度を快適にする。
・フィルター清掃を2週間に1回行い、効率低下を防ぐ。
・就寝時は風向きを天井に向けることで体に直接風が当たらないようにする。
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まとめ
三菱地所ホームの調査から、多くの家庭がエアコンを24時間稼働させている現状が分かりました。
熱中症予防の観点からは、室温を安定させる24時間稼働は有効ですが、電気代や乾燥といったデメリットもあります。
重要なのは「自分の家庭に合った使い方」を見つけること。こまめな換気、扇風機との併用、湿度管理などを工夫しながら、快適で安全な夏を過ごすことが求められます。
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