メガバンクが住宅ローン金利を引き上げへ
「三菱UFJ・三井住友が3月から変動型を上昇、固定金利も8カ月連続上昇⁉」
2026年春を前に、日本の住宅ローン市場に大きな動きが出ました。
三菱UFJ銀行と三井住友銀行は2月27日、変動型住宅ローン金利を3月から引き上げると発表しました。
住宅購入を検討している方や、すでにローンを組んでいる方にとっては見逃せないニュースです。
今回の背景には、2025年12月に実施された日本銀行の利上げがあります。
長らく続いた低金利時代は明確な転換点を迎え、住宅ローン金利もいよいよ本格的な上昇局面に入ったといえるでしょう。
変動型金利の引き上げ内容
まず注目すべきは、利用者の約8割が選んでいる「変動型」です。
• 三菱UFJ銀行:最優遇金利を 0.275%引き上げ、0.945%へ
• 三井住友銀行:最優遇金利を 0.25%引き上げ、1.175%へ
これまで「1%未満」が一つの心理的ラインとされてきましたが、三菱UFJ銀行は0.945%へ上昇。
依然として低水準とはいえ、確実に金利は上昇しています。
さらに三菱UFJ銀行は、一部の既存契約者についても変動型の基準金利を0.25%引き上げると発表しました。
新たな金利は5月の返済分から適用される見通しです。
これまで「変動なら安心」と考えていた人も、返済額の増加が現実味を帯びてきました。
固定型も全面的に上昇
今回の動きは変動型だけではありません。固定型金利も大手5行すべてが引き上げます。
10年固定の最優遇金利は以下の通りです。
• 三菱UFJ銀行:2.92%(+0.17%)
• 三井住友銀行:2.95%(+0.10%)
• みずほ銀行:2.85%(+0.10%)
• 三井住友信託銀行:3.195%(+0.02%)
• りそな銀行:3.255%(+0.09%)
大手5行平均の10年固定金利は3.034%となり、8カ月連続の上昇です。
固定型金利は主に10年物国債利回り(長期金利)を基準に決まります。
最近の長期金利上昇を反映した形で、固定金利もじわじわと上がっています。
なぜ今、金利が上がるのか?
最大の要因は、日銀の金融政策転換です。
マイナス金利解除後も段階的な利上げが続き、金融市場では「金利のある世界」が定着しつつあります。
長期金利が上がれば、銀行の資金調達コストも上昇します。
その結果、住宅ローン金利も上がるという構図です。
特に固定型は市場金利の影響を強く受けるため、今回のように国債利回りが上昇するとすぐに反映されます。
一方で変動型は比較的ゆるやかに動く傾向がありますが、今回の発表は「変動も例外ではない」というメッセージとも受け取れます。
住宅購入者への影響は?
では、実際にどのくらい負担が増えるのでしょうか。
例えば、3,500万円を35年返済で借り入れた場合、金利が0.25%上昇すると、総返済額は数十万円単位で増加します。月々の返済額も数千円規模で上がる可能性があります。
「わずか0.2%」と感じるかもしれませんが、住宅ローンは金額も期間も大きいため、影響は決して小さくありません。
・これから借りる人はどうすべきか?
今後の焦点は「さらに上がるのか」です。
3月は据え置いた他の大手銀行も、4月以降に追随する可能性があります。金利上昇トレンドが続けば、住宅購入のタイミングにも影響が出るでしょう。
選択肢としては主に3つあります。
1. 変動型で低金利を維持しつつ様子を見る
2. 固定型で将来の上昇リスクを回避する
3. 固定期間選択型でバランスを取る
どれが正解というものはなく、家計の余裕や将来設計次第です。
「低金利時代の終わり」を実感する局面へ
ここ十数年、日本では超低金利が当たり前でした。変動金利0.5%未満という時代もありました。しかし今、その前提は変わりつつあります。
今回の発表は単なる「0.25%の引き上げ」ではなく、金利上昇局面の本格化を示すシグナルといえるでしょう。
住宅ローンは人生最大の借り入れです。
金利の小さな変化が、将来の家計を大きく左右します。これから家を買う人も、すでに借りている人も、改めて返済計画を見直すタイミングに来ているのかもしれません。
今後、日銀の追加利上げや長期金利の動向次第では、住宅ローン金利はさらに上昇する可能性があります。
「まだ低いから大丈夫」と楽観せず、しっかりと情報を追い、自分に合った選択をしていくことが重要です。
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