今、不動産は買い時? 意識調査と価格トレンドから見るマーケットの今
「いま不動産を買うべきかどうか」という問いは、住宅購入を検討する人にとって永遠のテーマといえます。
先日、全国宅地建物取引業協会連合会と保証協会が発表した「住まいに関する定点/意識調査」結果では、購入意欲・不動産観が興味深い数値を示していました。
この調査から見える“心理”と、実際の不動産価格の動きとを合わせて読み解いていこうと思います!
不動産「買い時」との回答は20.8%
まず調査の主要なポイントを押さえておきましょう。
・「買い時だと思う」が20.8%(前年度比 +1.6ポイント)
・「買い時だと思わない」が34.7%(前年度比 −0.3ポイント)
・「分からない」が44.5%(前年度比 −1.3ポイント)
この数字から読み取れるのは、「わからない」が依然として高い層を占めているものの、“買いたい”と考える人の割合が少しずつ上がっている、という傾向です。
理由別に見ると、「買い時だと思う」派の44.4%が「今後住宅ローン金利が上昇しそうだから」と回答。
一方、「買い時だと思わない」派の49.3%は「価格が高騰しすぎて手が届かないから」が理由のトップでした。
このあたりは、マーケットを読む上で非常に興味深い“攻めと守り”の心理が見えています。
また、持ち家志向も強く、「持ち家派(マンション含む)」が合計で63%。うち、戸建てを選びたいという層も46.1%と高い比率を示しています。
二地域居住(いわゆる「セカンドホーム」「地方拠点型暮らし」)に対しては、維持コストや収入制約を懸念する声が多く、「プライベート充実」「自然豊かな暮らし」といった魅力を挙げる人も少なくない、という回答構成でした。
さらに、空き家対策に関しては、「買い取ってほしい」「相談に乗ってほしい」といった期待も出ています。
解決方法
不動産価格はどれくらい上がっているか? — データで見る実態
意識調査は“心の動き”を示すものですが、実際の不動産価格の動きも押さえておかねばなりません。以下、直近のデータから読み取れる傾向を整理します。
### 地価・地価公示の上昇傾向
* 国土交通省の「2025年地価公示」によれば、**全国平均で前年比 +2.7% 上昇**。これで4年連続の上昇。 ([東洋経済オンライン][1])
* 上位500地点では、前年比 20%超の上昇地点が58地点、30%超の地点も8地点あるなど、急上昇地域が散見されます。 ([東洋経済オンライン][1])
* 特定地域では、半導体立地開発などが要因となり、極端な上昇を記録した地点もあります。 ([東洋経済オンライン][1])
このように、土地価格・公示地価が引き上げられている背景が、不動産価格全体を押し上げる要因となっています。
不動産価格指数・成約価格の動き
国土交通省が毎月公表している「不動産価格指数」では、住宅用不動産は上昇トレンド。 ([国土交通省][2])
* 民間データによれば、首都圏の中古マンションや戸建て、土地価格は直近数年で上昇傾向が顕著。たとえば、首都圏の中古マンションの坪単価が前年同期比で **+15.6%** の伸びを示す月もありました。 ([イエウリ][3])
* 福嶋総研のデータでは、東京都23区の中古マンション坪単価は、2025年上半期で**前の半期比 +7.5%** 上昇。特に都心5区では **+15.5%** 上昇という異例の伸びを示しています。 ([Newscast][4])
* 新築マンション価格も、建築資材・人件費高騰を受けて高水準を維持しています。特に都内では、平均年収の 18倍 超といった水準との指摘もあります。 ([財務省][5])
* 地域ごとの価格傾向を見ると、関西圏で住宅地価の上昇が拡大しており、観光業回復や再開発が追い風になっているとの分析もあります。
市場を読み解く上でのポイント
1. 上昇余地は地域・用途でバラツキが大きい
全国平均では上昇が続いているものの、すべての地域が同じペースで上がっているわけではありません。都心・再開発エリア・人気沿線などでは“異次元”的な上昇も見られますが、地方や郊外では上昇幅が限定的、あるいは横ばい傾向の場所もあります。
2. 金利・ローン環境が“買い時感”を左右する
意識調査で “今後金利が上がるので買いたい” と回答する人が多いのは、それだけ “資金コストの先取り”意識が強いということです。逆に金利上昇・金融引締めが強まれば買い控え圧力も出てきます。
3. 建築コスト・資材費の上昇が価格を下支え
不動産価格を支える要因として、建築資材高騰・人件費上昇が常に意識されています。これらが価格下支え要因となっており、供給制約が継続すれば下落にはブレーキがかかりやすい構造とも言えます。 ([財務省][5])
4. 中古住宅・再販市場の価値向上
新築物件の価格が跳ね上がる中で、中古住宅の価値上昇、リノベーション需要拡大も進んでいます。実需層は“コスト抑制・利便性”を重視して中古+リノベーションを選ぶケースが増える可能性があります。
まとめ
不動産市場は「金利の上昇リスク」と「価格の高騰」という二つの要素が同時に存在しています。
そのため「買い時かどうか」で意見が分かれるのは当然のことだと思います。
実際にここ数年で物件価格は大きく上昇しており、購入を先延ばしにすればさらに負担が増える可能性もあります。
一方で、資金計画をきちんと立てずに焦って購入してしまうと、後々の返済や生活設計に影響を及ぼしかねません。
だからこそ大切なのは、「今の市況」と「ご自身のライフプラン」を重ね合わせて冷静に判断することです。
私たち不動産会社としては、お客様一人ひとりの収入・資産状況、将来設計に合わせた最適な購入タイミングや物件選びをご提案いたします。
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