日吉:アートフェスティバル(後編)
こんにちは、前編から引き継ぎまして、後編でございます。
一週間体調を崩してしまったので、旬の過ぎたブログになってしまいました。。。
後編は、賃貸営業部の村西が書くことになったので、頑張って書いていきます。
実は、大学でトリエンナーレや芸術祭、ミュージアムについて学んでいたこともあり、「芸術とは何か」をFラン大学生ながら考えていた時期もあります。
ちなみに、中学生の時の美術の成績は基本1で、2が最高でした。苦手なもんで...。
じゅうしんの店頭看板を描く順番が、いつか来ると思うと恐ろしいですね。
日吉アートフェスティバル
2024年10月27日に開催された「日吉アートフェスティバル」は、「日吉アートコンテスト」から派生した催しで、初開催が2年前の2022年。今年で3回目の開催となります。
【見る・聴く・食べる】を掲げ開催されている本イベントは、前編のブログでも書かれていた通り、老若男女問わない盛り上がりを見せていただけでなく、絵に教養のない私のような人間でも楽しむことが出来ました。
アートの本質
私の持論ですが、「アート=絵」は間違っていると思っています。
そもそも、アートは、人間の創造活動を示す言葉です。
つまり、「アート=創造活動」ということになります。アートに区分されるものが何かと決めつけた瞬間に、それはアートでは無くなってしまうような...?
日常生活でよく目にする「芸術的○○」って、言葉。色々と噛み砕いて言い換えれば、「アートのような何か」を示す言葉になりますよね。私はこの「何か」が何であっても良いと思っています。サッカーが好きな人なんかは「芸術的なシュート」なんて表現を使ったりしますよね。
でも、それを実際に「アート」だと思える人はごく僅かです。
ですが、「芸術的なシュート」の場面を切り取った写真をフレーム(枠組み)に入れて展示したり絵に写したりするだけで、それを「アート」と認識する人の割合は増えると思います。もっと言えば、美術館なんて、絵の価値・楽しみ方がわからない人にとっては、まさに「フレーム」を見に行っているといっても過言ではないです。「美術館にある絵」というだけで、絵や彫刻が価値のあるものだと信じて疑わないのが私たちです。素人が描いた絵や、撮影した写真をフレームに落とし込み、美術館で展示をするだけで、プロの作品だと思い込むはずです。それくらいフレームの見え方は重要な役割を担っているんです。
結局、美術館なんて、絵の価値・楽しみ方がわからない私たち素人にとっては、まさに「フレーム」を見に行っているといっても過言ではないです。ということですね。
さて、本筋から大きく逸れてしまいましたが、つまり、アートの本質を見抜こうとしてる時点で大きな間違いということ。どれが価値のあるアートで、どれが素晴らしいアートかなんて、価値に気づける人しか気づけません。サッカーが好きな人は、芸術的なシュートの価値に気づくかもしれませんが、興味や知識のない人からすると、魅力的に感じません。価値や評価は結局主観でしかないのかもしれません。
街というフレーム(枠組み)
フレームの形や色に決まりはありません。生活雑貨店に行くと、華やかだったりシンプルだったり、壁に掛けるタイプやスタンド付きタイプだったりと、多種多様なものがありますよね。もちろん、フレームの形や色に決まりはありません。生活雑貨店に行くと、華やかだったりシンプルだったり、壁に掛けるタイプやスタンド付きタイプだったりと、多種多様なものがありますよね。もちろん、探している人によってニーズは異なります。1000円台の壁掛けタイプを探している人に、5000円のスタンドタイプは合いません。
これって、お部屋探しをするときも同じですよね。
「静かで落ち着いた街に住みたい人」に「駅前が大開発を行っている街」は合いませんし、「東横線沿いに住みたい人」に「横浜線沿いの駅」は紹介できません。
また、多くの場合「駅」を中心に街が形成されています。
利便性面で、どんな駅に住みたいかも重要ですが、その「駅」を彩るフレーム(街)がどんな色をしているのかも注目してみるとお部屋探しも楽しくなってくると思いますよ!
街おこし=作品作り?
今回開催された日吉アートフェスは、音楽や芸術、料理を用いたイベントとして、日吉という街に大きな付加価値を与えるイベントの一つだったと思います。
先にも記述のとおり、街おこしや地域活性化は、駅を彩るためのフレーム作成です。 その地域にどんな彩りがあるかは、地域活性化においては重要です。地域に人気のスポーツチームがあること、映画や漫画・アニメのロケ地になっていること、商業施設がたくさんあることなどの多くの要因を鑑みて、地域の賑わいや誰かにとっての価値というものが決まってくると思います。
お部屋探しで、住みたいエリアを絞るときも同じです。
廃れた商店街をいつまでも放置している街と、商店街のイベント事が多く毎日賑わっている商店街のどちらを利用したいですか?後者ですよね?
それは、○○駅という作品を彩るフレームにデコレーションがされ、付随した価値が発生しているということになります。花柄が好きな人や、チェック柄が好きな人がいるように、街おこしのスタイルによって集まる人が変化してくるというのも、街おこし事業の面白さです。
今回は、ターゲット層を広く、老若男女問わず親しみのある「アート」というもので日吉という街を彩りましたが、仮に「アニメコンテンツ」を使用して日吉を彩った場合には、全く違ったタイプの人たちが集まったと思います。
街おこしは、「駅・地域」を彩るフレーム作成です。
どんな素材を使用して、何柄にしようか、大きさはどうしようか、地域住民が協力して、悩みながら、他の誰にも作れない大きな作品を創り上げているのです。
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