自宅で亡くなるという事

とても仲の良かったご夫婦、一昔前の食器洗い用洗剤「チャーミーグリーン」のテレビコマーシャルそのままのようなお二人でしたが、つい先ごろおふたりの思いの通りご自宅でご主人が亡くなられました。

ご主人は足腰が弱くなり、転倒、骨折をきっかけに数年前から要介護状態でした。
絶対に一緒に居たいというおふたりの思いから介護保険と自費でのサービスを利用しご自宅での療養を続けられたそうです。
勿論、各箇所への手すりの設置やなかでも、浴室は数百万円かけての大リフォーム。大理石とタイルで作られた浴室は保温効果を最大限にする為にユニットに交換、ベンチ、手すりを付け、床暖房、浴室暖房乾燥機、ハロゲンヒーター、勿論脱衣所にも冷暖房機とハロゲンヒーターと大規模にリフォームしましたが残念なことにご主人がこの浴室をお使いになったのはほんの数回で日常の入浴はもっぱら訪問の入浴サービスをご利用となったそうです。
介護サービスも、電動ベッドのレンタル、車いすのレンタル、訪問介護、訪問看護、医療マッサージなど様々な物を利用しご自宅で過ごされていらっしゃったようです。

実際に介護保険の負担分の他に自費でのお支払いはかなりの金額になっていたようですがそれでも「お二人で暮らしたい」思いが強くお互いの体力的な負担はあったようですが、精神的なところの負担は無かった様子でした。
収入はおふたりとも僅かな年金のみでしたが、幸い事業をしていた時の貯えとお住まい以外の不動産を売却した時に得た収入とで賄いこの時は何ら問題なくお過ごしいただけました。
実際に介護の期間は2年弱でしたので長く続いた先はどうなったのかはわかりません。

車椅子ではなく手すりを伝って移動すほど元気になったと思った矢先、食欲があまりなくなり見る見る元気がなくなったご主人に奥様とヘルパーが栄養状態を改善するために入院を勧めていましたがご本人は拒否、仕方なく秘密で勝手に予約を取りさて準備万端の予約日の朝。。。
隣で寝ているご主人を起こそうと手に触れると「冷たい」その後何度呼び掛けても反応はなく、息をしていない？
取り合えず、救急に連絡して救急隊員が到着しましたが救急車に乗せられる事は無く代わって「警察」がドカドカと家に入り込んでドラマさながらの現場検証がされご主人のご遺体は検死の為警察が運び出していってしまったそうです。
この間、奥様はご主人が亡くなった哀しみにくれる間などなく只々あっけにとられご主人の亡骸が戻るまで何をしていたのかよく覚えていないとおっしゃっていました。
ご自宅で、医師の観察が無く亡くなると不審死として必ず警察が入ります、そして現場検証、検死というように面倒な事になるそうです。

今は、奥様もだいぶ落ち着いて日常をお過ごしになっていますが、実はご自宅を含めた様々な相続を済ませてホッとしたのもつかの間、固定資産税やその他の支払いの金額に今後の生活費をご不安に感じているご様子。

聞く限りではこのままでは数年先にはこの家を維持して住んでいくのは難しくなることは容易に予測できました。

今の健康状態を保ち介護が必要なことにならなければ５年くらいは預貯金の切り崩しで賄えると思いますが、万が一介護費用や医療費が多くかかればあっという間に破綻しそうです。

何があってもご主人との思い出が詰まったこの家で最期まで暮らすのが奥様の絶対の望みですので自宅を売却してマンションや老人ホームに移るなどという事はあり得ませんがこのままだと・・・奥様もご理解されているので非常にお辛そうです。

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是非、次回お目にかかるまでに『じゅうしんリースバック』プランをご覧いただこうと思いました。

待っててくださいね。

 

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