老後資金の作り方　その1

最初の頃のセミナーに参加いただいた80代女性Ｔ子さんからお聞きした半生からなるほどと学んだ老後資金の作り方お伝えします。

実際にもらえるようになり「ちゃんと払っていてよかった」とＴ子さんつくづくおっしゃっていましたので私はてっきりご主人が元々「大企業にお勤めで、企業年金や遺族年金」で沢山いただいているのかと思っていましたが、実はずっと長く商売をしていて「国民年金」だそうです。

国民年金（老齢基礎年金）だけだと20歳から60歳まで40年間きちんと満額収めた人でも月額「65,008円（令和元年）」支払期間が短いとそれ以下となるのでとても余裕のある金額とは言い難い額、なのに何故かＴ子さん老人ホームの予算は『30万円くらいなら余裕をもって払えるから大丈夫！』と自信満々。

そして、年金はありがたいわね～死ぬまでずーと入ってくるわよ！と教えてくれました。

とにかく若いころから働く事が好きで特に「商売」がお好きだそうで、生家は酒屋さんておっしゃっていたかと思いますが、とにかく子供のころの夢は「商店にお嫁に行くこと」だったそうです。

夢かない、横浜駅近くで商売をされているお家に嫁がれそれはもう休みもなくずーっと働いていたそうです。

Ｔ子さん「こちらいかがでしょう？」

お客様「あら素敵、いただくわ」

Ｔ子さん「ありがとうございます」

お客様「こちらこそありがとう」

毎日毎日、こんなやり取りが何より楽しく休みなく働く事は少しもつらく思う事などなどなく、勿論そんな方が切り盛りするお店はとても繁盛していたそうでＴ子さん曰く、お金はたくさん入ってくるけど使うところが無くて・・・

で、貯金のつもりで「個人年金保険」しかも終身タイプに加入したそうです。

今と違い、当時の商品かなり利率も良かったらしく今では掛けててよかった！という事です。

まとまった老後資金というと、「住まいの売却で」という方も多いのですがＴ子さんは不動産を所有したことはありません。

嫁ぎ先の商家も借地に構えた店舗でご主人が亡くなり、そろそろ引退の年齢という頃借地権契約の満期で地主へ事無く返還したそうです（不動産屋的には借地権売買しなかったん？と思いましたが）

お子様方は其々立派に自立されＴ子さんとは違うフィールドで活躍しているので何も心配することなく賃貸マンションに移り住み悠々自適な日々をお過ごしです。

その他にも、株や蓄財もお持ちで、自他ともに認める「勝負師」的なところでつい最近も「株の売り買いでちょっと儲かっちゃった」「お正月に孫にお年玉すこしおおくしちゃぉ！」と茶目っ気たっぷり。

毎日、お元気に楽しくいらっしゃって何よりです。

お元気でいらっしゃいますが、年齢を考えるといつ介護が必要になるか不安に思っていた時に私共の『失敗しない老人ホームのえらび方』セミナーにおいでいただきました。

そこでＴ子さんに「良かった！これで不安が無くなった！！」「もしもの時は吉田さんがちゃんとした老人ホームを紹介してくれるから安心できる」とおっしゃっていただきそれから３年、毎年翌年のカレンダーをお持ちして元気でいて下さる姿にこちらもうれしくなります。

様々な事で地域のお役に立てることは日吉で永らく不動産業をしている私共「じゅうしん」にとってもとてもありがたい事と思っています。

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