関東と関西では賃貸契約が違う!?
こんにちは、新入社員の川上です!
皆さん、不動産取引において関西と関東では慣習が違う事があるという事をご存じでしょうか?
賃貸住宅を借りるときには、必ず初期費用がかかってきます。
敷金や礼金、仲介手数料や日割りの家賃まで発生することが多いため、とても大きな出費になります。
ちなみにこの「敷金」などの呼び方は、主に首都圏での名称ということを知っていましたか。実は関西では、初期費用の概念が首都圏とは異なる部分があります。
今回はその関西方式と関東方式についてご紹介したいと思います。
そもそも初期費用とは?
初期費用、といっても敷金や礼金などがあります。
まず「敷金」とは、家賃の滞納や部屋の修繕などに当てるお金のことをいいます。
敷金は大家さんに一旦預けるお金、といった形で、退去時の修繕費などに使われなかったお金は戻ってくることになります。
ですが、初期費用として払った敷金が全て返ってくることは基本的にないので注意が必要です。
また、関西地方では「敷引」というものもよく見られます。
敷引とは、契約終了時に敷金の中から一定の額は返還されない、といった契約のことをいいます。
次に「礼金」というものです。
礼金とはその文字の通り、お礼のお金といった意味があります。
元々の由来は、戦後の東京で住む場所がなくなった人たちがお礼として大家さんに払ったのが始まりとされているらしいです。今も根付いていることが凄いですよね。
最近では、敷金・礼金0といった物件もよく見られます。
敷金・礼金0とは、その名の通り、敷金と礼金が0円である物件のことを指します。
とてもお得なように聞こえますが、少し注意が必要です。初期費用が軽減されている分、家賃が相場よりも割高に設定されていたり、ルームクリーニング代や保証料など意外な部分で費用が発生したりする可能性があるからです。
関東と関西の初期費用の違い
タイトルの通り関東と関西ではかかる初期費用は大きく変わってきます。関東では敷金が家賃の2か月分なのに対し、関西では「保証金」という名目で家賃の4~7ヶ月分とられることもあります。
礼金も、関東では家賃の2か月分ですが、関西では敷引として家賃の2~4か月分を支払うことが多いです。
そんな「敷引き」ですが関西の住宅を中心に文化が根付いています。敷引きとは、契約時にあらかじめ原状回復の金額を設定し、敷金や保証金から差し引く性質のものです。関東でいう、礼金のようなものという認識をすると分かりやすいかなと思います!
また似たような用語で「償却」というものもありますが、原状回復に充当される敷引きに対し、償却は原状回復に充当しない場合があるという点で異なるものとなっています。
最後に
いかがでしたでしょうか。
関東と関西では少し初期費用の概念が違いましたよね。地域や物件によりかかる初期費用は異なります。立地環境や間取りだけでなく、初期費用もご確認した上で物件を選ぶことが重要ですね!
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