住吉書房新丸子駅前店閉店ってマジ?
こんにちは、じゅうしん賃貸営業+元書店員の村西です。
とても悲しいことがありました。
また。街の書店が閉店してしまいます。
住吉書房新丸子駅前店さんが6月19日で閉店となるそうです。つらい。
大手書店ばかりに足を運んでいませんか?
皆さんは普段どんな書店に行きますか?有隣堂・紀伊国屋書店・丸善ジュンク堂書店・未来屋書店などなど大手書店は店舗数も多く、店内で扱っている本の冊数も数える気が失せるくらい多くあります。どうでしょう、皆さんは足を運ぶ書店が借りているお部屋の近くや勤務地の近くなど、1店舗や1チェーン店に偏ってはいませんか?
そういった方々は私からすると、とても勿体ないことをしています。
書店に足を運ぶのはもちろん継続して行ってほしいのですが、「本屋さん」を見てほしいです。ここで言う「本屋さん」は書店員(本屋さん)が作り出した空間のことを指します。有隣堂・紀伊国屋書店などの大手書店でも本屋さんが作った空間を見ることができる場合もありますが、私の経験上、打率はそこまで高くないです。
大手書店さんは本部から細かく陳列方法やフェア概要が指示され、POPや販促物も送付されます。店舗の書店員さんも指示通りに仕入れ・陳列をすればある程度の売り上げは見込めるので、無理に売り場を彩る必要がありません。そのため、大手書店さんの場合は店によってPOPや彩り方に大きな違いはありません。もちろん、集英社の夏コミなどの書店参加型のイベント時にはその限りではありませんが、売り場づくりに関してはマニュアル順守よりも自由度の高い街の書店のほうに分があるなと個人的には感じています。
こういうのでいいんだよ。こういうのがいいんだよ。
閉店になると知ってすぐに住吉書房新丸子駅前店さんに行ってみました。新丸子での賃貸物件の撮影があるときには、ほぼ必ずと言っていいほど繰り返し足を運んでいたので、閉店までにあと何回行けるんだろうと考えるとやはり寂しいですね。書店での文具全品50%引きの表記はあまり見てて気分の良いものではありません。
私はコミック担当をやっていたので、やはり気になるのは他店のコミック売り場です。特に目を惹いた陳列は、現在アニメ放映中の大人気コミックの「WIND BREAKER」と2022年秋アニメ覇権と言ってもいいほどの人気作となった「ぼっち・ざ・ろっく!」です。
「WIND BREAKER」に関しては面陳の前にあるコメントカードがおそらく本屋さんの自作です。それぞれの巻の名言を本屋さんが抜粋して作成しているようですね!私も「ブルーロック」の売り場を作ったときにこのやり方で彩りました!時間もかからずシンプルながら目を惹くのでこれをやっている街の本屋さんは多いように感じます!
「ぼっち・ざ・ろっく!」は住吉書房新丸子駅前店さんの中に凄い熱量の高い店員さんが居そうですね!イラストはアニメエンディングを模倣して作成したものでしょうか!(権利問題的に模倣したと言ってほしい笑)
イラストや販促物を自作してオリジナリティ溢れる売り場を作ることが出来るというのは本屋さんの特権ですから、こういう本屋さんが閉店せず楽しませてくれる街をもっと増やしていきたいですね!!
久しぶりに私も販促物を作成したくなってしまいました!依頼とか来ないですかね笑
本屋さんに行ったら地元関連本コーナーを見てほしい!
もう1点、私が書店に行った際に必ず目を通す売り場があります。
地元関連本コーナーです。今年旅行に行った大阪・広島・宮城でもしっかり除いてきました笑
地元関連本は市やエリアが変わるとラインナップが大きく変わるのが特徴です。横浜駅やみなとみらいに近い書店の地元関連本コーナーには必ずと言って良いほど「やっさもっさ」、「横浜大戦争」、「横浜駅SF」が陳列されています。
川崎市である新丸子には、「やっさもっさ」、「横浜大戦争」、「横浜駅SF」は見当たりませんでした。その代わり、横浜エリアの地元関連本コーナーではあまり見かけない三苫薫さんの著書や書名に「川崎」の文字が入った書籍が目立ちます。私はサッカーが詳しくないのでわからないのですが、三苫薫さんと川崎市は何か関連があるのでしょうか?じゅうしんにはサッカーに詳しい同期と先輩がいるので思い出したら聞いてみたいと思います!
地元関連本コーナーは大手書店でも企画している店舗が増えてきています。このブログをご覧になった皆さんには是非、勤務地から自宅までの道中にある書店立ち寄ってどんな本が陳列されているのか覗いてみてほしいです!!
街の本屋さんを守るためにできること
街の本屋さんは大手の書店と比べると、在庫数も取り扱い冊数も少ないので弱い立場と言われてしまっても仕方がありません。ですが、実際は大手や大型の書店の閉店も増えてきている印象です。電子書籍、漫画無料アプリの広まりもあってか、紙の本の需要というものが昔に比べると減ってきているというのも事実です。
ではなぜ生き残っている書店・本屋と生き残れない書店・本屋が発生しているのか。
もちろん売り上げや立地などもありますが私は「ファン」の数と熱量だと思っている部分があります。
特に最近は「推し」という言葉を使う若者も増えてきていますから、「推したい」という気持ちが行動動機になる人も増えてきている印象です。書店・本屋も同じ影響を受けています。「この書店の本棚が好き」「店員さんが良い人」「販促物のレイアウトが好き」などなど。本は再販制度がありますからほかの小売店のように「価格の面でファンになってもらおう」ということが不可能です。そのため、販促物やレイアウトを工夫したりする書店が多いんです!
私の働いていた書店も閉店してしまいました。元書店員の視点から「ファン」が本屋さんを守るためにできることを2つご紹介します。
1.本を買うこと
2.褒めて!!!
まずはもちろん「本を買うこと」です。毎日とは言わないので定期的に本を買ってください!「定期的に行ってもラインナップがあんまり変わってない」と思う方も多いと思いますが、それは目立つ場所に陳列されている本しか見ていないからです。店の規模感にもよりますが、1週間、1ヵ月書店に行く期間を開けると相当数の数の本が入れ替わっています。背差しになっている本もしっかり見てください!
2つ目はとても大切です。レイアウトにこだわりのある書店や本屋さんの熱量を認めて褒めてあげてください。直接でもSNS上でも構いません。意外と書店員はお客さんの反応を見ているので、手作りの販促物の写真を撮ってくれていたりSNSで褒めてくれていることに気づいています。褒められて不快になる人はそうそう居ないので、ファンが書店を褒めちぎってモチベーションを上げることは書店の寿命を延ばすことにも繋がります。
私たち賃貸不動産営業は、街の魅力をお客様にお伝えして、理想の住まいをお客様にご紹介するお仕事です。書店・本屋は私の中では街を彩る魅力の1つなので、失われてしまうと、お伝えできる魅力が減ってしまい残念です。人がいるところは栄えます。ですが逆も然りなので、私たち賃貸営業の営業で街を栄えさせることも必要と考えています。新丸子はもちろん日吉・綱島等の東横線沿いに強いだからこそ嘘偽りのないストレートな魅力をお伝えすることが可能です。東横線沿いのお部屋探しはぜひ弊社・じゅうしんをご検討ください!!
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