家賃を滞納するとどうなる?#3~強制執行~
こんにちはじゅうしんの山口です。
前回まで2回に分けて家賃滞納が発生し、裁判が行われるまでの過程を記事にさせていただきました。
3回目となる今回が最終回となります。
今日は退去命令の判決後引き続き入居を続けた場合に起こる強制執行までの流れと
私が実際体感しこういったことにならないようにするための対策といったところを書かせていただきます。
前回までの記事をご覧になっていない方はこちらから是非ご覧ください↓
家賃を滞納するとどうなる?
https://juushin.com/contents/9041
家賃を滞納するとどうなる?#2~明渡訴訟~
https://juushin.com/contents/9107
強制執行とは
判決後約1ヶ月を目途に入居者が自主的に退居をしていない場合
裁判所に申立を行い、新たに設定された期日までに退居しない場合裁判所の執行官が
強制的に物件の明渡を行うことです。
強制執行は、催告・断行と2回に分けて行われます。
1回目の催告では執行官が室内の状況を確認し、断行日を決定(催告日から1ヶ月以内目安)した上で入居者に対して、退去を促す催告と室内の壁面に公示書を掲示する手続きを行います。
また荷物がどれくらいあるか、設備状況等も確認し、断行の所要時間の確認も行います。
2回目の断行では実際に荷物を搬出し、明渡を完了させます。
通常単身者向けの1Kであれば30分程度で作業が完了するそうです。
催告・断行共に入居者が不在で扉が施錠されていたとしても
鍵の専門業者の方も必ずくるので、強制的に解錠し室内へ入ります。
断行によって荷物の搬出が完了したら鍵交換も一緒に行います。
荷物を出しても鍵がそのままだと入居者が持っている鍵で入室できてしまいますからね。
荷物の搬出+鍵交換 ここまでをセットで行い強制執行は終了、また長く続いた明渡訴訟がこれにて完了となります。
明渡訴訟全体を通して
私が携わらせていただいた案件では、弁護士先生に委任をして、最初の内容証明郵便を送ってもらったところを起点に
明渡が完了するまでに、約半年の時間がかかりました。
弁護士先生にお話を伺いましたが、大体この程度の期間はかかるようです。
~明渡訴訟のスケジュール~
内容証明送付
↓約10日後
訴訟提起
↓約1か月半後
訴訟期日(裁判)
↓約1週間後
判決
↓約1か月後
強制執行申立
↓2か月後
強制執行催告
↓1か月後
強制執行断行
裁判が行われる間も退居が完了するまで(退居されない場合は強制執行断行まで)は賃料の支払い義務が発生します。
明渡訴訟が始まった時点で3~4カ月の滞納はされている状態なので、強制執行断行まで行くと総額で10ヶ月分の滞納となってしまいます。
物件の明渡が完了すればこの滞納が無くなるということはありません。
保証会社や弁護士からの督促がずっと続きますし、遅延損害金を併せて請求されることもあります。
そこまで大きくなってしまった債務を解消するのはとんでもなく大変な道のりです。
自身の収入等を鑑みて長期的な目線で支払いの目途を立てていくことが重要だと考えます。
賃料はどれくらいがベスト? 支払いが難しくなったら?
私はできるだけ賃料を抑えたいという方のお部屋探しをさせていただくときに
収入の4分の1を目安にしていくことを提案させていただきます。
一般的に収入の3分の1が家賃に充てられる目安と言われることが多いですが
ここ最近の物価高や公租公課の上昇も相まって、日用品や食費に充てるお金を減らすことはあまり現実的ではないと思います。
お財布のゆとりを増やしていきたいときや、貯蓄・投資に回すお金を増やしたいと考えたときに、毎月の賃料を上手く節約することは大きな効果があると考えております。
※募集物件の状況や希望物件の条件により、必ずしも賃料の節約をできるということはありません。
万が一入居中に賃料の支払いが難しいなと感じたときは、向こう1年を目安に自身の収支をもとに
家賃の支払いが問題ないかの計算をしてみましょう。
不安に感じることがあれば、賃料を下げるために引っ越しをすることも有効な手段です。
現在では敷礼ゼロゼロ物件など、初期費用を抑えられることも多いですし、閑散期になれば引っ越し作業時に掛かる費用も
抑えることが可能です。
じゅうしんでは初期費用を抑えられる物件の取り扱いが多数ございます☆
お部屋探しのご相談はぜひじゅうしんにお任せください!
さいごに
今回の記事で支出を抑えることについて言及させていただきましたが、それと同じくらい収入を増やすことの重大さも身に染みて感じました。
支出を削るにはある程度の限界がありますが、収入を増やすのは青天井! と感じます。
今日も社長のパワハラ愛のあるご指導を賜りながらさらに成長して、収入を増やしていけるよう、自身の夢を実現できるよう頑張ってまいります。
今回のシリーズ3回にわたりご覧いただきありがとうございました。
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